知財自在

某メーカーの知財部員。(関東在住、40代半ば) 入社以来、デバイスのプロセス開発に約10年従事後、自らの希望で知財部に。 40代前半での転職を経て、現職。 現在、通算で知財部に10年勤務。

弁理士試験受験生が知っておくべき、知識定着までの勉強回数

7年くらい前に、3回目の受験で弁理士試験に合格した企業知財部に勤務する弁理士です。

 

今の職場でも何人か弁理士を目指しているメンバーがいます。

自分が苦労して合格した試験に、同じ志を持って自分より若い人が挑もうとしている。何とも言えない嬉しさがありますし、何とか役に立つことを言ってあげよう、と頼まれた訳でもないのに、つい考えてしまいます。

 

上記のような考えに耽りながら、自分の受験生時代を思い出していました。私は、予備校に通っていたので、勉強のやり方自体を迷うことはありませんでした。一方で振り返ってみると、そこでは話しが出なかったものの、あの頃に聞いていればもう少し余裕を持って勉強できたのに、と思えることがやはりありました。

 

そこで今回は、予備校では中々言ってくれないものの、これから受験に挑もうとする人、あるいはすでに受験勉強中の人の多くが持っているであろう悩みを解決するために、最も重要と思うことを1つだけ述べます。

 

当時の私と同様、多くの受験生は一言でいうと以下の不安に直面していると思います。

 

それは、

1つの条文の要件などを暗記して一応のアウトプットができたので、次の条文に取り掛かった頃には、前の条文の要件等を忘れている、

要するに、どれだけ勉強してもどんどん前にやったことを忘れていくので、こんな状況で試験当日を迎えても、とても合格できるとは思えない、

というものです。

 

この不安を解消するために知るべきことは、つまり、具体的にはどのくらいやれば、知識は定着するのか?、ということです。

 

一般的に、どんな苦しい状況でもそれが有限であり、定量的にここまで頑張れば今のしんどい状況は終わると分かれば、頑張り続けることはできます。

例えば100回答練を受ければ合格できるところまでいくと言われれば、100回は確かに多いですが、有限である分、このような基準が全くない場合よりも、全然、楽に感じられます。

 

そこで、あくまで私の経験に基づくものですが、知識の定着まで具体的に何回勉強を繰り返せばいいかを以下に示したいと思います。

 

それはズバリ、

 

3回

 

です。

 

より具体的には3回条文を回せば、合格を狙えるくらいに知識が定着するということです。

ここでいう条文を回すとは、要件など覚えるべき事項をインプットした後、法文集を伏せるなど何も見ない状況で、覚えたことを紙に再現できるかを確認する。再現できていれば当該条文は一応完了したものとして、次の条文に移る。これを少なくとも主な条文について一通り行う。

このようにして特許法なら特許法全体の条文を完了させた状態を1回回すと定義すると、これを3回やればインプットとしては大体問題はなくなる、ということになります。

あとは1ヶ月前、1週間前などの直前期に再度、苦手なところを中心に見直す、で勝負することができます。

よって次回の短答試験を受けられる方は、来年の4月の終わりまでに少なくとも特・実・意・商とパリ条約について”3回回す”を終えられるよう勉強のスケジュールを組んでもらえれば、今の段階でいかに覚えていたことをどんどん忘れてしまうとしても、試験当日には合格を狙えるレベルまでいけると思います。

 

いかがでしょうか?上記を読んだことで、やるべきことのボリュームが明確になり、勉強のモチベーションが上がったのではないでしょうか?

 

受験に限らずどんなことでも、具体的に数値でゴールを設定することで達成までにどんな時間配分で何をしていくか?などの段取りが格段に組みやすくなり、その分、ゴールに到達する可能性が高くなります。よってその他の分野でも今回のような数値基準を設けることを意識してみてください。

 

<本日のまとめ>

改めて言いますが、弁理士試験の勉強において知識の定着に必要な勉強回数は、

 

3回

 

です。

 

受験生の皆さんの合格をお祈りしています。

今回は以上です。